「核のボタンを押してください!」
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- 1 : ◆Xz5sQ/W/66 :2019/05/10(金) 21:06:48.10 ID:rBcPHpC60
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「核のボタンを押してください!」人類救済コントロールセンターに響いた声はしかし、その場を占める重苦しい沈黙によって空耳のように扱われた。
室内には制服を着た人間が四、五人。
その誰もが絶望を堪えるように沈痛な面持ちで座っている。
「聞こえませんでしたか、局長? 今こそ核の出番だと言ってるんです」
中でも一番若いワカモトがそう皆に進言したのだった。
核。ご存知核ミサイル。恐らくは人類史に残る破壊力を有していた兵器の名前である。
ワカモトの、そして職員たちの視線が局長に集まった。