未解決のまま26年・・・「八王子スーパーナンペイ事件」
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「我々はあきらめない」──捜査員は犯人逮捕への望みを今も捨てていなかった。
26年前の1995年7月、八王子のスーパー「ナンペイ」で従業員3人が銃で撃たれ、殺害された事件。
人々の記憶が薄れる中、捜査側の思いを事件後に生まれた記者が取材した。
「ナンペイ事件だけでなく未解決事件は時が経てば忘れ去られたりしてしまう。
事件当時に生まれていない人も増えてきて、捜査員にもそんな人が出てくるようになった」
警視庁捜査1課の幹部は私にそう話した。
そんな私もナンペイ事件の1年後に生まれている。
■事件現場は駐車場に──
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■未解決26年の凄惨な事件
今から26年前の1995年7月30日。
現場からほど近い公園では盆踊り大会が行われていた夏の日に事件は起きた。
午後9時15分ごろ、東京・八王子市のスーパー、「ナンペイ大和田店」の2階事務所で
パート従業員の稲垣則子さん(当時47)、アルバイトで高校2年生の矢吹恵さん(当時17)と
前田寛美さん(当時16)が何者かに拳銃で射たれ殺害されたのだ。
事務所には金庫があり、弾の痕も残っていたが金庫の中にあった現金およそ500万円は手つかずのまま。
えん恨なのか強盗なのか…懸命の捜査が続けられたが、今も犯人像は絞り込めていない。
■勇退が迫るベテラン捜査員
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■事件を知らない世代
殺人など凶悪事件については時効が撤廃されたため、捜査は今後も続けられていく。
しかし、事件の風化に直面し、関係者の記憶も薄らぐ。
捜査する側にも事件当時に生まれていない若い刑事が増えてきているという。
「刑事であれば絶対に諦めることなく執念の捜査をやりとげなきゃいけないと
若い刑事に教え込んでやっているつもりです。捜査技術が日々進歩しているので、
最新の捜査でやれることをどんどんやって欲しい」
今回、取材を通して感じたのは年々厳しさを増す捜査の現状と、
多くの人が事件解決への望みを紡いできたという事実。
私は記者という仕事を通して今後もこうした思いを伝えていきたいと切に願う。
もちろん事件解決の報も。警視庁捜査1課の幹部はこう話している。
「我々はあきらめない。必ず犯人を捕まえる」
■情報提供先:八王子警察署特別捜査本部
042-621-0110 https://news.livedoor.com/article/detail/20611428/