【閲覧注意】後味の悪い話『我ら地獄を見たり』
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ある夏の午後、ショーバー一家が休暇を過ごすためにレンジローバーで
クラシック音楽のクイズをしながら別荘に向かっていた。
途中、隣人のベーリンガーと挨拶をかわす。そこには白いシャツと白いズボン、
白い手袋を身に着けた見知らぬ2人組の男もいた。
別荘につくと妻アンナは夕食の支度にかかり、夫ゲオルクと息子は明日のセーリングの準備にかかる。
そこに、ベーリンガーの所にいた2人組の1人が
「ベリンガー婦人は今お料理をしていますが、卵がなくなってしまったようです。
ご迷惑ですが、4個くらいもらえたら大変ありがたいんです…」と話しかけてきた。
アンナはそれを受け入れて卵を渡すが、男は2度も落として割ってしまう。
そして3度目の訪問時、ゲオルクに「帰ってくれ」と言われ、平手打ちを食わされると男の態度は豹変し、
近くにあったゴルフクラブでゲオルクの脚を殴りつけ、一家全員をソファーに縛り付ける。
2人は悪びれた態度を微塵も見せず、くつろぐように家を占領し続けた。
夜になると、2人は一家にある提案をする。
「明日の朝まで君たちが生きていられるか賭けをしないか?」と。