異形の神々の魅力
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仮面や仮装の者が来訪神として家々を訪れ、怠け者を戒めたり無病息災を願ったりする伝統行事がユネスコの無形文化遺産へ登録されることが決まったことを受けネット上に寄せられた声です。
ナマハゲだけにとどまらない異形の神々の魅力から、現代のスマホに降臨する“着神”までを取材しました。
絶叫必死!パーントゥ
今回、登録が決まったのは日本各地に伝わる10の伝統行事。そこに登場する神様たちはいずれ劣らぬ個性の持ち主です。
強烈なのは、つる草を巻き付け黒い泥を塗りつけた体に不気味な仮面のあやし~い神。海のかなたからやってきた沖縄県は宮古島「パーントゥ」、「お化け」や「鬼神」を意味するそうです。
集落を歩き回り、出会った人には泥をつけて“ごあいさつ”。小さな子どもはあっけなく絶叫ですが、地域の災厄をはらうと同時に幸いをもたらす神様です。
名前からして強烈「悪石島のボゼ」
呼び太鼓に導かれ盆踊り会場に現れるのは、鹿児島県十島村の邪気払いの神様「悪石島のボゼ」。
赤土と墨を塗りつけた仮面にヤシ科の植物の葉を巻き付けたワイルドな容姿に思わず「あなたの出身は、南の島ですか?」と尋ねたくなります。
この神様もパーントゥと同じく泥をすりつけようとします。この泥には悪魔ばらいの御利益があり、特に女性は子宝に恵まれるそう。
「トシドン」と「メンドン」
来訪神の宝庫・鹿児島県には名前の最後に鹿児島らしい「どん」がつく神様もいます。「甑島のトシドン」と「薩摩硫黄島のメンドン」です。
こちらもやや南方系な容姿でトシドンはよい子で過ごすことを約束すると大きなお餅をくれるそうです。
(左)「トシドン」 (右)「メンドン」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181130/k10011729821000.html
続きます